こんばんは。
今回の地震は、思いだすだけでもぞっとするくらい、
ほんとうにものすごいものでした。
激しい揺れと、聞いた事のないような轟音。
ビルが悲鳴をあげているような、悲痛な音。
表現できないけれど、忘れられません。
その時私は、新宿の資材屋さんに仕入れに行っていたのですが、
お店を出た瞬間、一瞬めまいかと思うような、目の回るような揺れを感じました。
次の瞬間、聞いた事のないような轟音が聞こえて、
周りのお店から人が飛び出してくるのが目に入りました。
飲食店の外の陳列棚が倒れ、近くにいる人に当たりそうになっていました。
激しく揺れるビルが、ミシミシ、ギシギシと、聞いた事のないような音を立てていました。
電柱が激しくしなり、電線が波打っていました。
これはやばい!まわりにいる人たちはみんな足を止めて、同じ事を感じていました。
「ここにいると危ないですよ!あっちに行きましょう!」と誘導してくれる人について、
みんなで少し場所を移動しました。
最初の揺れは、どれくらい続いたでしょうか。
揺れがおさまっても、地面がまだ揺れているような感覚が続き、まっすぐに歩けませんでした。
周りの人たちも同じような感覚で、「地面が揺れているのか、自分が揺れているのか(笑)」と
笑いあいました。
初めて会った人たちなのに、お互いに声を掛け合い、安否を気遣う。
地震は恐かったけれど、他人同士がお互いに恐怖を乗り越える為に、
無意識のうちにつながることができた、不思議な体験だったと思います。
ほんの数分の地震が、とても長くとても恐ろしいものに思えました。
何よりも恐かったのは、だれとも電話が通じなかったこと。
赤坂の事務所にいるrin chanとKッキー・・・
電話をしても電話をしても、つながらない。
地下だから、外に出られなくなっていないかな。
ガラスベースがいっぱいあるから、割れてけがをしていないかな。
不安で不安で、車をぶっ飛ばして帰りました。
赤坂に帰ってきたとき、ビルから外に避難していた、たくさんの人の中に、
2人の姿を探しましたが・・・どこにもいない・・・
揺れがおさまったから、きっと事務所に戻ったのだと信じて、地下の事務所へ・・・
rin chanとKッキー!
いたーーーー!!!
2人とも、私のことをすごく心配してくれていました。
2人に、「大丈夫!!??」と聞かれた時、安心して泣きそうになりました。
私が2人をあんなに心配していた間、
2人ともこんなにも私を心配してくれていたんです。
人は人を思うって、こういうことなんですね。
赤坂は高層ビルが多く、道路も狭いので、
大きな地震があると、避難場所に困るような町です。
今回は大きな被害はなかったけれど、他の町ではビルが倒壊したり、
ガラスが割れたりして、けが人も多くいらっしゃいます。
次は我が身だと思います。
日頃から防災意識を持たなければ。
たくさんの友人から、安否を気遣うメールをもらいました。
携帯がつながりにくく、返信できたのは、メールをもらってからだいぶ経った後でしたが、
みんなのやさしさが、とてもあったかかったです。
大丈夫だよ。
心配しないで。
そっちも気を付けてね。
離れているから心配だけど、離れていても、いつでもつながっていられる。
ありがとう。
けがをされた方々が、少しでも早く回復されますように。
そして被災地の皆さまが、少しでも早く元の生活に戻れますように。
これ以上地震の被害がありませんように。
心から祈ります。
ありがとうございます。
you and me
結実